メンタリストDaiGo「糖質制限推奨医はA級戦犯」は言い過ぎな件

投稿日:2019年3月25日 更新日:

糖質制限についてネットで調べているとYouTubeで気になる動画がありました。

それはメンタリストDaiGoさんが2018年12月に投稿した動画。

2つの動画に渡って糖質制限の話をしています。

その2つ目の動画では、メンタリストDaiGoさんが感情をむき出しにしてある医師が書いたブログでの言い分に反論していました。

ここで挙げられているある医師にピンと来たので医師のブログを見に行くと...。

やはりある医師とは、糖質制限の第一人者として知られる江部康二医師でした。

一体何があったのでしょうか?

双方の見解などをまとめてみました。

 

メンタリストDaiGoVS江部医師バトル勃発?!

ことの流れ

メンタリストDaiGoさん

「糖質制限ダイエットは寿命を縮めるという研究結果が報告されている」

という切り口で、ある論文を元に話を展開する動画を配信。

糖質制限をしていると様々な体によくないことが起きると説明。

メンタリストDaiGoさんは動画の中で、

「糖質制限を推奨する医者はA級戦犯だ。」

「雑魚の意見は相手にしないのでフォロワーを増やしてからかかってきなさい。」

など終始挑発的な態度で糖質制限を批判。

「糖質制限は総カロリー計算が意識できておらず根拠がない。」と一蹴。

 ↓

「メンタリストDaiGoさんの動画を見たのですが…」

と糖質制限実践を危惧する読者から、江部医師のブログコメント欄に投稿あり。

江部医師

江部医師はブログのコメントを受け、メンタリストDaiGoさんの動画を立場上見たとし、

「メンタリストDaiGoさんの動画は医学的エビデンスはなく個人的見解に過ぎない。」

「メンタリストDaiGoさんの個人的見解は問題外。」

と2記事をアップ。

メンタリストDaiGoさん

江部医師のブログに反応。

「YouTube以外の場所で医者に叩かれた。」

「糖尿病の話はしていない。」

「メタ分析も分かっていない医者こそ問題外。」

と猛烈に批判。

という流れ。

お互いこれ以上この話題には関わらないということで直接対決はなくそれぞれの投稿は終了しています。

 

江部医師の反論

まずはメンタリストDaiGoさんの1回目の動画に対する、江部医師の反論から見てみましょう。

江部医師は、糖質を無視したカロリー制限食で糖尿病治療を行っている患者が病状が改善せずに合併症に苦しんでいること、また依然そのような患者が減少していない話について触れています。

江部医師

”通常の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を摂取している日本の糖尿病患者さんが
毎年新たに、
糖尿病腎症から16000人以上人工透析、
糖尿病網膜症から3000人以上失明、
糖尿病足病変から3000人以上足切断、
といった合併症に苦しんでいる現実を、
DaiGoさんは、ご存じないのでしょうか?”

引用:2型糖尿病患者に対する糖質制限食の有効性・安全性は確立している。

この反論を見る限り、江部医師はメンタリストDaiGoさんが糖質制限食そのものを批判していると捉えていることがわかります。

一方メンタリストDaiGoさんは動画内で、

「糖尿病の話はしておらず、痩せるためなら糖質制限じゃなくて他に良い方法があるのでは?という立場で話をしている。」

とも説明をしています。

そうは言うものの、メンタリストDaiGoさんは動画内でこのような発言もしています。

「(糖質制限を続けると、)

・肌がパッサパサになる。
・体が老化する。
・睡眠の質が悪くなる。」

など、ダイエット(減量)に絞った話というよりは健康面でのデメリットを複数挙げています。

これを見ていると、人によっては糖質制限そのものを否定しているように解釈できる動画になっているのは確かです。

もしメンタリストDaiGoさんが糖質制限全般を否定しているのではないと言いたかったのであれば、

「糖尿病で糖質制限している話はまた別」と事前説明してから話を進める必要があったのではと思います。

この時点では、両者の言い分と反論しているポイントが合致していません。

 

江部医師はメタ分析を理解していない?!

メンタリストDaiGoさんは2回目の反論動画でこのように発言しています。

「メタ分析を理解していない医者こそ問題外。」

と、江部医師がメタ分析を理解できていないと何度も言っていました。

それを言う根拠として、メンタリストDaiGoさんは医学雑誌ランセット(TheLancet)に掲載された以下のメタ分析の論文を参考に話をしています。

食事中の炭水化物摂取と死亡率:前向きコホート研究とメタアナリシス

ですが江部医師は、自身のブログでメンタリストDaiGoさんの見解をこのように言っています。

「ましてDaiGoさんの個人的見解などは、エビデンスレベルなしであり、問題外です。」

その理由に、

糖質制限食に否定的な、「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」の論文は皆無です。

と説明しています。

そもそも最もエビデンスレベルの高い医学研究論文の内、糖質制限食を否定している論文はありませんよということなんですね。

要するに、メンタリストDaiGoさんが動画の話題に利用したARIC研究の論文も、本来糖質制限を否定する内容ではないんです。

しかしメンタリストDaiGoさんは、ARIC研究データを基に「糖質制限で寿命が4年縮む」と糖質制限批判の材料にしています。

これが今回のバトルの発端であると考えられます。

更に江部医師が論外と言うに至った原因として、メンタリストDaiGoさんは最初の動画の中でランセットに掲載されているARIC研究の内容に基づいて話をしているとは明言していません。

江部医師はARIC研究の論文解釈があまりに違いすぎたからか、メンタリストDaiGoさんの話に出てきた論文がARIC研究だと気づかなかった可能性があります。

もしくは、ARIC研究について話をしているとわかっていた上で論文に対する解釈が問題外と言っていたのかもしれません。

そうなるとどっちにしても江部医師がメタ分析が分かっていないと断言することは難しいと思いました。

 

メンタリストDaiGoさんが言う糖質制限のデメリット

改めて、メンタリストDaiGoさんが動画の中で糖質制限にどんなデメリットがあると言っていたのかをまとめてみました。

◆メンタリストDaiGoさんさんが動画内で紹介した糖質制限のデメリット

  • 糖質制限をした人は糖質制限をしなかった人に比べて4年間も寿命が少ない。
  • 動物性たんぱく質の摂り過ぎで死亡率が高まる。
  • 長期的な糖質制限は体に炎症を起こしまくって老化促進。体内に酸化ストレスを与える。
  • 女性は特に注意。肌がパサパサになる。
  • 糖質制限はいも類など腸でホルモンバランスを整える食物を制限する。
  • 糖質を摂らないと睡眠の質が悪くなる。

とのことでした。

これらはメンタリストDaiGoさんが集めた研究結果等から情報を紹介しているのではと思われます。

紹介していた情報はどんな研究から?どこの資料から得た情報?

という点は一つ一つ説明されていませんでしたので根拠は確かではありません。

「肌がパッサパサになる。」についてですが、

糖質制限推奨の医師の著書をいくつか読んでみるとわかりますが、子供から高齢者まで幅広い年齢の実践者がさまざまな皮膚病を改善した事例が数多く紹介されています。

むしろ肌組織の改善に効果が出ている事例が多いような印象です。

以下の記事に少し事例をまとめていますので良かったら参考にしてください。

減量だけじゃない!知っておきたい糖質制限のメリットデメリット

あさとの個人的な経験からも糖質制限8か月目の肌はむしろ乾燥肌が改善して調子が良いです。

糖質制限でたんぱく質や脂質をしっかり摂取するようになったからではないかと思います。

むしろパッサパサが改善したので真逆の結果を得ています。

それと、睡眠の質が悪くなるとの指摘について。

メンタリストDaiGoさんは動画で

「就寝2時間前に糖質を摂ると眠りの質が良くなると言われている。自分は寝る2時間前にキウイフルーツを2つ食べるようにしている。」

と言っています。

これは、就寝2時間前に糖質を摂った状態に比べると睡眠の質が悪くなる。

という意味であれば納得がいきます。

しかしメンタリストDaiGoさんは、

「糖質制限をしているから睡眠の質が悪くなる」

という意味合いに取れるように言っています。

この話には根拠が示されていないので信用できる話なのかが判断できませんでした。

ちなみにこちらも個人的な体験から言って睡眠の質が悪くなったということは全くありません。

 

メンタリストDaiGoさんの話はズルい?!

さて、メンタリストDaiGoさんの糖質制限に関する動画での話っぷりで気になる点がありましたので、いくつか挙げてみたいと思います。

■メンタリストDaiGoさんの動画での発言で気になる点

  • YouTube以外のところで批判されたことを怒っていたが、なぜYouTube以外で批判されたことを怒っているのかの理由がいまいち不明。
  • 2回目の反論動画で「自分は専門家ではないので(発信したことに)責任は取らなくていい。医者は専門家だからヤバい。」と主張し自身の責任を回避している。
  • 1回目の動画では糖質制限が緩かった人に比べて糖質制限をしっかり実施した人は「4年も寿命が縮む」と説明していたが、2回目の動画では「寿命が縮むというデータはそんなに激烈に縮むって話でもない。」と前回の発言をやや軟化させている。
  • 「糖尿病の話はしていない。」と発言しながら「糖質制限より健康になれる方法があると言いたい。」とも言っていてダイエットの話に一貫している訳ではないため混乱を招く。

2つの動画を通してメンタリストDaiGoさんの動画の内容は糖質制限のデメリットに関しての話がメインでした。

糖質制限のメリットや代替え案を話す比率が非常に少なかった印象も否めません。

その結果、動画でただひとつ理解できたことがあります。

それは、

「メンタリストDaiGoさんさんが糖質制限実践者を良く思っていない。」

ということ。(笑)

その証拠にメンタリストDaiGoさんさんは糖質制限を推奨する医師や実践者に対し、

「糖質制限を良いと広めている医者はA級戦犯」
「糖質制限をやっている人にはカルト教団みたいな人がいる」
「糖質制限厨」

という言葉で揶揄しています。

メンタリストDaiGoさんの中で糖質制限実践者へのイメージが出来上がっている様子。

メンタリストDaiGoさんの仰る通り、糖質制限実践者の中にカルト教団みたいな人や糖質制限厨のような人はいるかもしれません。

健康に限らず、どんな分野にも狂信的な人がいるのはごく普通のことではないかと思います。

それを踏まえるとメンタリストDaiGoさんの今回の動画は、いわゆる”糖質制限実践オタク”をターゲットにした炎上商法の一環だったのではと思われます。

ここで取り上げる自体も、メンタリストDaiGoさんの利益に加担していることにはなってしまいますね。

今回の件でメンタリストDaiGoさんの動画を活用術がよく理解できたのため、これまで何度か別の動画も見たことがありましたがこれ以上の加担はしない方向にしました。

内容に関しては、本人は真っ向から否定されていますが、動画の内容についてはメンタリストDaiGoさんの”一見解”と捉えるのが賢明だと思います。

そして、糖質制限を推奨する医師の著書では様々な病気が改善された実例が紹介されているのも事実。

何よりあさとも健康診断の血液検査でオールAまで改善できました。

そのため糖質制限を推奨する医師をA級戦犯と言い捨てるのは正直言い過ぎではないかと個人的に思います。

 

メンタリストDaiGoさんへの反論

YouTubeでメンタリストDaiGoさんの糖質制限の研究結果紹介や見解に対し、間違っている点を指摘している方がいました。

それがトリビアオタクさん。

最も信用度の高いエビデンスレベル1のAtoZ試験で得た結果を元に、

「糖質制限は摂取カロリーが減るから痩せる。」というメンタリストDaiGoさんの見解に反論しています。

■トリビアオタクさんの動画で説明している内容とは?

  • 糖質制限の有効性を示す研究結果は、最も信用できるエビデンスレベル1のAtoZ試験(無作為比較試験)で証明されている。
  • 摂取カロリーに差がない食事をするという臨床実験で、糖質制限グループが減量に一番効果があり、糖質が多かったグループは一番効果が出なかったという研究結果がある。メンタリストDaiGoさんの説明した「糖質制限は摂取カロリーが減るから痩せる。」というのは間違いと指摘。
  • ARICの結果を基にメンタリストDaiGoさんは糖質制限を止めたほうがいいと言っているが、実はARIC研究の研究者は糖質制限を否定していない。むしろ、もし糖質制限するなら植物性の食品中心でやるのがより良いと結論づけている。

そして、メンタリストDaiGoさんが取り上げていたARIC研究に対する指摘もしています。

■ARIC(観察試験)研究で気になる点

  • ARIC研究は観察試験と言って対象者数は多い一方、対象者に普段の食生活をアンケートや聞き取り調査してデータを収集する方法を取っている。そのため直接食事内容を指示しての観察結果ではない。
  • ARIC研究糖質制限対象者を見ると、肥満、糖尿病患者、喫煙者、運動量少の人が多い。すなわち健康体でない人がそれぞれの健康面での理由で糖質制限をしていることがわかる。当然調査時点で既に健康体ではないので死亡率が高くなってしまっていると考えられる。

すなわち、ARIC研究で出た死亡率は糖質制限が原因で死亡率が高くなったと結論付けることはできないというわけです。

トリビアオタクさんの動画を見て、メンタリストDaiGoさんの主張と江部医師がブログに書いていたことがうまく繋がりました。

 

結局ダイエットに必要なことは「実践すること」

結局ダイエット実践者にとて一番大切なのは、

・果たして自分には効果があるダイエット法なのか?

・自分の体に合う健康的なダイエット方法なのか?

ではないでしょうか。

いくら研究結果で多くの人が効果が出ていると言ったって、自分に良い効果がないと意味がありません。

それは自分で実践して確かめてみないと分からないわけで、結局研究結果の正しさは参考程度にしかなりません。

データばかり見て選択肢を狭めるのではなく、実践できることは実践して良し悪しを判断していくのが結局のところ一番納得いく言結果になるのではないでしょうか。

そうなると結局研究データは個人には直接関係ないとも言えてしまいますよね^^;

今回のこの件でモヤモヤしていた方が「そういうことだったのか!」とスッキリしてもらえるまとめになっていれば幸いです

-ダイエット, 心と体
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