うつ業界初漫画化!
ということで話題になった「うつヌケ」はもう読みましたか?
漫画家田中圭一先生が、うつ病をわずらった自身の体験をはじめ、
これまで仕事でかかわってきた同業者や、クリエイターたちの"うつヌケ経験"から気づきを紹介していくうつ病改善のための入門編まんが。
大槻ケンヂ(ミュージシャン)、
宮内悠介(小説家)、
熊谷達也(小説家)など
クリエイターたちのうつヌケ全20話紹介されている。
「うつヌケ」は2017年度流行語大賞候補にもノミネートされています。
うつ病は今の日本社会でいろんな弊害を産んでいて、社会問題であることが証明されたということではないでしょうか。
漫画「うつヌケ」は小さな気づき集
うつヌケとは?
うつ病から抜けだすこと。
漫画「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~」読了。
恐縮ですが読んでみた感想を書いてみようと思います。
漫画「うつヌケ」で語られているのは、うつ病渦中にいる時に出会う小さな気づきです。
うつ病になると、ネガティブな思考が頭の中を支配してしまい、同じ思考・行動をループし続けてしまいます。
そのループに入り込んでしまうと視野が狭くなってしまうので普段わかりそうな単純なことに
なかなか気づくことができません。
例えばざっくり言えばストーリーはこんな感じ。
「仕事が辛過ぎてうつ病になってしまった。苦しくて限界だ。一体どうしたらいいんだ?」
⇒辞めれば?
あ、そっか…
みたいな感じです。
「なぜこんな簡単なことに気づけなかったんだろう。」
「気づいて楽になった。」
など、うつ病の改善には、小さな気づきがとても大切です。
そのちいさな気づきの積み重ねが大きな気づきを生みます。
「うつヌケ」はうつ病の入門書
「うつヌケ」はごくごくシンプルな出来事に気づく大切さが、経験者の実例から描かれています。
うつ病渦中でまだうつ病や自分と向き合ったことがない人にとっては、気づきのきっかけになるかもしれません。
「うつヌケ」で出てくる気づきは、
「うつ病自体をどう扱えばいいのかわからない」
「うつ病を治したいけど、どうしたらいいかわからない」
「うつ病ってこういうことがきっかけで起きてたのか」
というようなうつ病との付き合い方がわかるような初歩的な気づきです。
うつ病を知ることからはじめようとする人たちに、わかりやすく説明してくれる漫画。
なので、この方法をやったら絶対完治する・克服できるという主旨の本ではないです。
もし、うつ病の完治・克服までをまんがで解説しようとすると、おそらく1話1巻完結では語れないでしょう。
下手したらドラゴンボール並みの連載になるかもしれませんw
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たちは単行本1巻完結です。
ぜひ続編で完治・克服までサポートしてほいです。
密かに期待しています^ ^
今回読んでみて私が非常に共感した描写があります。
主人公たちが、フタ付きの壺(ツボ)か甕(カメ)らしきを持っていているんです。
その中にまっくろなぷよ(ゲームぷよぷよのあれ)みたいな「うつぷよ」(勝手に命名)をたくさんしまい込んでるんです。
あさともうつ病の時は「心の箱」に真っ黒なネガティブな感情をポイポイ捨てて溜め込んでいるイメージをもっていたので、完全一致かよと思うようなイラスト!
と、共感しました。
本や漫画は気づきのサポートをしてくれるツールです。
読んだことで気づきがあった時に初めて役に立ったことになります。
何回も読み見返して内容をくみ取るというのは大切ですね。
「うつヌケ」は、うつ病と診断されてこれからうつ病と向き合っていく人の入門書のような役割になりそうです。