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カフェイン中毒症状とは
コーヒーを飲んだ後気分が悪くなって動悸や吐き気がしてきたことがある。
コーヒーしばらく飲むのを止めたてみたら頭痛や倦怠感を感じた。
それはカフェインの中毒症状かもしれません。
カフェイン中毒とは、カフェインを摂取することで体調を崩したり精神的に落ち込んだりしてしまう症状を指します。
別名カフェイン過敏症とも言われます。
英語ではカフェイン中毒や過敏症という言葉はなくカフェインアレルギーと表現するそうです。
I am allergic to caffein.(私はカフェインアレルギーです。)
*日本ではカフェインアレルギーという表現は症状が適切ではないので言わないようです。
そしてカフェイン中毒には2つのタイプがあります。
自分はどちらに当てはまるのかを確認しておきましょう。
カフェイン中毒の種類は2つ
カフェイン中毒という意味には2つのタイプがあります。
カフェイン中毒の2つのタイプ
・体質タイプ:カフェインを摂取することで不調が現れる体質。
・嗜癖タイプ:カフェインを長期にわたり日常的に摂取していることで癖になっている状態。
どちらの場合でもカフェイン中毒は精神的・身体的不調が症状として現れます。
嗜癖タイプの場合、常飲している間は症状は現れずカフェインの摂取を中断した時に離脱症状が起きるのが特徴です。
ではどんな症状が起きるかをまとめてみました。
カフェイン中毒で起きる精神的症状・身体的症状
カフェイン中毒のタイプ | 体質タイプ | 嗜癖タイプ(離脱症状として) |
精神的な症状 |
緊張、不安、焦燥感、神経過敏、うつ状態、パニック。 重症の場合:精神錯乱、幻覚、幻聴など。 |
不安、抑うつ、カフェイン摂取の渇望。 |
身体的な症状 |
頭痛、胃痛、吐き気、嘔吐、心臓の痛み、手の震え、動悸、頻尿、振戦、むずむず感を生じる、瞳孔拡大、顔が赤くなる。 重症な場合:けいれん、歩行困難など。 |
頭痛、眠気、集中力の低下、疲労感、発汗、吐き気(嘔気)。 |
症状が出る期間 |
摂取から1時間~分解代謝がされれば症状は改善する。 |
数日~1週間で症状は改善する。 |
起きる症状を確認してみると重い症状もあってなかなか怖いですよね。
精神的な症状が起きるのは、カフェインが神経毒性を持っているからなんだそうです。
「でも、死ぬような大したことじゃないんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、稀にカフェインの過剰摂取による死亡例もあります。
一度に200 mg/kg以上を摂取した場合は死に至る可能性があるそうです。
これを聞くと、決してカフェイン中毒は無視できない症状であることが分かります。
では、次にカフェインの摂取量についてを知っていきましょう。
どれくらいの量を飲むとカフェイン中毒症状が起きるの?
個人差はありますが、1時間以内に6.5㎎/㎏以上のカフェインを摂取した場合は約半数の人が急性症状を発症するという実験結果があるようです。
例えば
セブンイレブンのコーヒーはレギュラーサイズ1杯150ml。
1杯で約64㎎のカフェインが入っています。
カフェイン中毒で特に過敏な人はセブンイレブンのコーヒーを1/10飲んでも中毒症状が起きてしまうことになります。
体質には個人差がありますので、自分がどれくらいで調子を崩すのかを把握しておけるといいのですが、ちょっとでも体調を崩す人は一切摂取しないようにするのが一番です。
カフェインの嗜癖(しへき)を見せつけられた話
カフェインの嗜癖がある人の発言をドキュメンタリー番組で発見しました。
それは、NHK人間は何を食べてきたか「南方に生命の嘉木 ~茶~(1990年1月9日放送)」を見た時。
中国にあるカザフ族の村べヤングス村の人は、この地方の伝統的なお茶「団茶」を日常的に飲む習慣があります。
ここに出て来る5人家族は、毎日2リットル程度のやかん5杯分ものお茶を飲むとのこと。
こちらの家族のお母さんは、
「小さいころからお茶を欠かしたことがないので、飲まないと頭が痛くなったり体の調子が悪くなります。」
と言っています。(動画39:10~)
むむ!それってカフェインの離脱症状じゃん!と思わず反応してしまいました。
また、あさとの知人にもカフェイン中毒(嗜癖タイプ)の症状が実際に起きた話を聞きました。
その人はコーヒーを1日5杯程度飲んでいたそうです。
ある日、思い立ってコーヒーをしばらく止めてみた所、ひどい吐き気に襲われたそう。
その後数日は体のだるい状態が続いたと言っていました。
カフェイン中毒を治す方法はあるの?
カフェイン中毒になった場合の治す方法があるのかをQ&Aにしてみました。
A.現時点でカフェイン中毒の特効薬のようなものはありません。
軽度の場合、症状が治まるまで安静にしましょう。
重篤な場合はすぐに内科のある病院へ行きましょう。
A.ありません。
今のところカフェイン中毒の症状が出た場合はカフェインの摂取を避けるようにするしか方法はありません。
【体験談】カフェイン中毒(体質タイプ)だとこうなる
ここであさと自身がカフェイン中毒になった場合にどうなるのかについての体験談を少しお話させていただきたいと思います。
今はカフェイン中毒の私ですが、元々コーヒーなどカフェインを含む飲み物は問題なく飲めていました。
むしろコーヒーは大好きで、20代の頃は起き開けに牛乳入りでインスタントコーヒーを薄めに入れて2杯がぶ飲み。
これが毎朝の目覚まし方法でした。
しかし、30代中盤あたりからコーヒー、特にアイスコーヒーを飲むと調子を崩すことが増えていきました。
カフェインを摂取すると30分程度で心身に症状があらわれ、酷い時はぐったりして動けなくなるくらいになります。
主な症状は、悪心(気持ちが悪く吐きそうな感じ)、頭痛、胸の痛み、動悸、虚脱感、気持ちの落ち込み、抑うつ状態。
体に力が入らず、脳みそ締め付けられてるような酷い感覚が襲うので仕事にも手が着かない状態になります。
大体2時間程度は症状を強く感じます。
そのあと徐々に症状が和らぐのですが、大体その日寝るまでは悪心やだるさが残るような感じです。
対処法としては水分を多めに取り、たくさんトイレに行って早めに寝る。
翌日にはカフェインが代謝されたのか正常な状態に戻ります。
また、薄いコーヒーであれば症状が軽い場合もあります。
コーヒー以外のカフェインは大丈夫?
コーヒー以外のカフェインでもカフェイン中毒が起きるかどうか?
これにも個人差があるようですが、あさとの場合コーヒー以外のカフェインでも中毒症状は起きます。
紅茶、緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶、エナジードリンクなど。
緑茶はコーヒーに比べると多少は症状が軽いような気がします。
症状は悪心、頭痛や妙なのどの渇きなどが起きる時もあります。
個人的にカフェインを含む食品で唯一大丈夫なのはビタミン錠剤のQ&Pコーワゴールドαプラスです。
1錠中25㎎の無水カフェインが含まれていますが、中毒症状が起きず使えています。
カフェインの入っている飲み物や食品って意外と多いので気を付けなくてはいけませんね。
コーヒー以外にもカフェインが多く入っている飲み物や食品がありますのでここでまとめておきます。
飲み物・食品のカフェイン含有量
飲み物のカフェイン含有量
飲み物 | カフェイン㎎/ml |
玉露 | 160mg/100ml |
コーヒー | 60㎎/100ml |
抹茶 | 48㎎/70ml |
紅茶 | 30mg/100ml |
緑茶 | 20㎎/100ml |
ウーロン茶 | 20㎎/100ml |
エナジードリンク | 32㎎~300㎎/100ml |
参照:食品安全委員会
人気のエナジードリンクのカフェイン含有量
エナジードリンク | カフェイン㎎/ml |
モンスターエナジー | 142㎎/355ml |
レッドブル | 80㎎/185lm |
オロナミンC | 18㎎/120ml |
リゲイン | 57㎎/190ml |
ビタミン錠剤のカフェイン含有量
ビタミン剤 | カフェイン㎎/錠 |
チョコラBBローヤルT | 50㎎/4錠 |
Q&Pコーワゴールドαプラス | 50㎎/2錠 |
アリナミンEXプラス | 0㎎/3錠 |
カフェイン中毒だけどコーヒーが飲みたい!
カフェイン中毒症状になるけどコーヒーは好き。
カフェイン中毒症状が出てしまうけどカフェの雰囲気は好きだから入りたい。
妊娠中だけどコーヒーは飲みたい。
こんな人にとっては楽しみがひとつ減ったような気持ちでちょっと辛いですよね。
最近はカフェイン中毒症状が出る人でもデカフェ(カフェインレスコーヒー)を飲むことでその欲求を満たすことができます。
自宅でも手軽に楽しめるインスタントデカフェのおすすめを記事にまとめておきましたので、よろしければこちらもご覧ください。
カフェに行きたい人はスターバックスならカフェイン中毒症状の人にも対応したメニューがあります。
スタバはデカフェやハーブティー(店舗によって違う可能性あり)が豊富です。
スターバックスでデカフェを飲んでみた話はこちらで書いています。
それ以外にも星乃珈琲ならノンカフェインのハーブティーも注文できます。
コメダ珈琲には甘いミックスジュースやセーキなどのジュースが豊富です。
また、ノンカフェインのコーヒー風の飲み物として黒豆玄米珈琲、たんぽぽコーヒーなどがあります。
その他、はと麦茶、コーン茶、ナタマメ茶、ルイボスティー、カモミールティー、ペパーミントティーなどノンカフェインのお茶もたくさんあります。
案外選択肢は少なくありませんね。
いずれにせよ、カフェインが入っているものは極力避けるようにするのが最善策になります。
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まとめ
- カフェイン中毒には、体質タイプと嗜癖タイプがある。
- カフェイン中毒の症状には精神的な症状と身体的な症状がある。
- カフェイン摂取で死亡する場合があるので摂取量に注意が必要。
- カフェイン中毒症状が起きた場合は安静にし、重篤な場合はすぐに内科のある病院へ行く。
- カフェイン中毒を治す薬はない。
- 玉露、モンスターエナジーなどはカフェイン含有量がかなり多いので注意
- コーヒーが飲みたい場合はデカフェを飲むこと。