《閉業》【おんなサウナ放浪記4】岩乃屋・日本最後の石風呂・1回目

2017年9月14日

どうも、あさとです(´▽`)

この記事では2016年11月に惜しまれつつ2代66年の営業に幕を閉じられた広島県竹原市にある石風呂の岩乃屋さんについて記録を兼ねて書いてみようと思います。

岩乃屋には4回行ったので、4回に渡って記事にしてあります。

書いていると思い出して営業終了されたことが本当に悲しくなります。

もっとたくさん行きたかった!もっと早く知っていれば...と惜しむ気持ちが止むことはありません。

岩乃屋をもしサウナとするならば、あんなに最高なサウナはこれからも見つけられる気がしません。

広島県竹原市にある日本最後の石風呂

岩乃屋へ行くことになったきっかけは、

「広島の竹原市に石風呂というサウナみたいなところがあってすごく良いのでみんなで行こう」

と、サウナの先生に連れて行ってもらうことになりました。

その日は晴天。

早朝に車で出発し広島県竹原市忠海に午前中に到着。

うさぎだらけの島で有名な大久野島にも寄り道することに。

JR忠海駅の前からフェリーが出ていて20分程度で大久野島にわたることができます。

Wikipediaによると、大久野島には昔小学校で買われていた8匹のうさぎから始まったという説が有力とのこと。

今は野生化してものすごい700羽以上にもなるようです。

大久野島に到着してフェリーを降りると、

「わーい人間来た~!餌よこせーー!」

とたくさんのうさぎがわらわらと集まって来ます。

かなり人懐っこくて、正直野生とか野良とか言えないレベルに飼いならされている感じです。

そんなうさぎ天国でたくさんのうさぎたちとしばし戯れた後石風呂の岩乃屋へ向かいます。

岩乃屋はJR忠海駅から車で5分程度の距離にあります。

石風呂は日本軍が戦時中に船を隠すために掘った穴を利用して戦後に普及した石風呂浴場です。

洞穴の中に束枝で火を焚いて熱くする天然の蒸し風呂(サウナ)なんです。

岩乃屋さんも以前は旅館をされていたと思しき建物で入口には「岩乃屋旅館」と書かれてありますが今は旅館はされていないようです。

昔はこちらに宿泊して湯治されてたんでしょうね。

石風呂の入り方は背の低い扉をくぐってアマモの敷き詰められた地面にそのまま座ってもよし、熱い場合は扉の前に置いてくれているムシロを敷いて座ってもいいです。

中の照明は電球1つだけなので目が慣れるまでは薄暗くて中の様子がよく見えません。

洞窟のような10畳ほど(暗くて見えないのでもっとあるのかもしれない)のスペースに、みんな体育座りしたり寝ころんだりして寛ぎます。

ふかふかの乾燥した天然のアマモ(別名:リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシは温暖化で年々採れなくなってきているとおっしゃっていました。

石風呂の中は束枝を焚いたスモーキーな香りと、敷きつめられた天然のアマモから出るミネラル分を含んだ水蒸気が充満します。

温度は60℃~80℃くらいとそんなに温度は高くありませんが、水蒸気のおかげで非常に熱く感じます。

石風呂に入っている間はゆるーーーくミネラル分たっぷりのロウリュを浴び続けているような状態なんです。

これがもうたまらなく気持ちいい(*´Д`)

石風呂内は束枝を焚いて出して間がないからかスモーキーな香りが充満しています。

煙で目も鼻も少し刺激を受けるので、顔をタオルで覆えば中でゆっくり熱波を浴びることができます。

熱くなったら外に出て、目の前の海を見ながら外気浴したり横の休憩スペースにムシロを敷いて寝ころんだりしてしばらく休憩。

本当は最初にここのお母さんに

「石風呂の中のアマモが濡れるから海にははいらんといてね」

と言われるんですが、地元の方も海に入って冷却してました。

モリを持って海の幸を獲って楽しんでいる方もいらっしゃいます。

この辺の岩場ではタコや魚、ヒジキが獲れるようです。


瀬戸内海が水風呂!!

 

至高のサウナトリップを初経験…!


この日は本当に快晴で真っ青な空と
キラキラひかる瀬戸内海が絶景でした。

瀬戸内海は波がおだやかで晴れの日は海面が眩しいほどにきらきらしていました。

こんなに美しい景色だけでも目の保養で十二分でしたが、

石風呂でほっかほかになったからだを冷やすために海の浅瀬へ。

海と空

瀬戸内海が優しい波を立て、火照った体に付いたアマモやススを洗い流してくれます。

それと同時に体に触れたその優しい波が少しずつ熱を奪ってくれる。

この日の海水はむしろぬるい位でした。

その心地よさをただ感じていると”絶景”と"わたし"という全体と個が、一体化したような感覚になり、在るのは"わたし"なのか”絶景”なのかを思考する余地などなくただ在るでしかない。

そんな感覚になりました。

「す、すごい。すごい...!」

と、半分笑みを垂れ流しながら我を忘れひたすらつぶやいていたようです。

そこから徐々に意識が戻りハッと我に返りました。

こ、これがうわさのサウナトリップ...!

あさとの人生初めてのサウナトリップ体験でした。

本当に一生忘れられない美しい景色と穏やかな波。

初めてのサウナトリップはこの上ないロケーションで体験することができました。

サウナの神様が与えてくれた素晴らしい経験でした。

 
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【ととのうサウナのチェックポイント】

サウナ特徴:天然石風呂
サウナ温度:60-80℃
サウナ湿度:かなり高め
水風呂温度:16℃
水風呂特徴:海
サウナ浴用休憩場所:あり
ロウリュ開催:常にロウリュ状態
無料アメニティ:なし
レストルーム有無:あり
料金:1200円

*温度は入った日の温度を
温度計があれば目視、
もしくは体感で記載しています。
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